2008.07.24(Thu)
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2008.04.04(Fri)
前回は蔵王権太と高原由紀の感情について考察しました。 今日はヒロインの早乙女愛について考察します。 早乙女愛…名門・青葉台学園が誇る清純少女、 天使のような慈愛の心の持ち主、 岩清水弘を始め周りの人の評判良く、 本人も聖母マリアを手本に生きている。 心優しく非の打ち所のない女性と認識されています。 さて、彼女は愛に殉じて生きていたのか。 利他愛であったのか・・・。 私は早乙女愛が純粋に愛に殉じていたかと問われたら 素直にそうとは言い切れません。 蔵王権太が高原由紀の命令で 早乙女愛を襲撃した事が周りにバレて 蔵王が少年院に送られようとしていたときの事です。 父・蔵王与平に権太の生い立ちとその母親の悲しい逸話を聞かされ、 同情してしまい「利他愛」のために 「自分が蔵王権太をけしかけて ひどい行いを誘発させた」と全校生徒の前で発表し 全ての罪を早乙女自身で被り 蔵王権太の少年院行きを阻止しました。 その後クラスメートからリンチまがいの事をされかけましたが 耐えて自分の敵だった蔵王を必死に守りぬきました。 その早乙女愛の純粋な心を父・与平も絶賛していました。 これを素直に受け取れば彼女こそまさしく愛に生きた人であると理解できるでしょう。 しかし、蔵王権太が早乙女愛に対して行おうとしていた事は 紛れもない「犯罪」なのです。住居不法侵入、傷害未遂・・・ 早乙女愛の行動は犯罪を許容したものではないでしょうか。 彼は以前にもそれに近い犯罪を由紀の命令で数多く犯してきました。 それに対する罪を政財界の影の黒幕、蔵王与平の息子というだけでもみ消され 反省する機会を失ったまま、善悪の判断のつかぬまま人生を送ってきました。 少年院に行くという事は彼のこれからの人生において転機になると思います。 今までの行動がどういうものであったのか 自分が今まで人にどういう思いをさせたのか。 じっくりと考え、反省する為の良い機会です。 ここで反省し少しでも考える事ができたなら 彼は自分のしてきたことを素直に受け止め 更正しその後の人生はかなり変わっていたことでしょう。 残念ながら、与平の甘やかしと早乙女愛の同情によって 蔵王権太はその機会を失われてしまいました。 つまり、彼はこれからも反省することがないわけです。 そのまま善悪の判断もつかず罪を重ねてしまう可能性が残されたままなのです。 早乙女愛は「利他愛」を勘違いをして蔵王をかばった為に 彼の反省する機会を奪ってしまいました。 これが「愛」と言えるでしょうか。 本当に蔵王権太に情けをかけるつもりならば 与平がなんと言おうとどんなに本人が嫌がろうと 心を鬼にして蔵王権太を少年院送りにするのが 愛する人の行為だと思います。 3へ続く
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