2008.07.24(Thu)
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2006.12.15(Fri)
彼は哀愁を秘めると言うのか、何か特別な感情を込めた風に我々を見つめた。 だが次の瞬間、それは弟妹を見るような暖かいものに変わり口元に笑みを浮かべる。 「君達は兵学校の生徒さんだね。」 男の目線は村瀬の手中の書物に行く。 「葉隠か………。」 かつて愛読した葉隠の一説が風が通り過ぎるようにふっと男の頭の中によぎった。 我人 生クル方ガ好キナリ。多分好きノ方ニ理が附クベシ。 若シ図ニ外レテ生キタナラ腰抜ケナリ。コノ境危キナリ。 図ニ外レテ死ニタラバ 犬死気違ヒナリ。恥ニハナラズ。 コレガ武道ニ丈夫ナリ。 「60年後の世にもそのような武人的訓示が残っていて欲しいものだ…。」 そう言い残すと男はくるりと背を向けて立ち去ろうとした。 「待ってください、貴方はあの軍艦にお乗りになった事があるのであるのではありませんか。」 村瀬生徒はこの男を引きとめた。 先ほどから、謎の軍艦とそのオーラの匂わせた妙な男の関係がどうしても気になるのだ。 【60年後〜】などと言う言動は常人ではないのと同時に、只者ではないような感がする。 「あぁ…乗った事があるさ、君も乗って見るかね。」 少年のような村瀬の表情に優しく笑みを浮かべた謎の男は 古鷹山の森林の中へ消えていったのだった。
2006.12.14(Thu)
ある日、石川村瀬両生徒は古鷹山に登った。 地球の引力に苛まれる険しい山道だったが、一年間受けた兵学校の猛訓練は それを感じさせない強靭な足腰を作り上げていた。 青々とした古鷹山にも一箇所だけ開けた場所がある。 そこは二人のお気に入りの広場である。 天気の良い日は必ずここで弁当を食べると決めていた。 生い茂る木々に邪魔をされず、広大な海と軍艦を観覧できる特等席だ。 「おっ扶桑が来ている。」 最初にこの場所を見つけたとき、 湾に止まる戦艦大和を眺め感動したのは昨日の事のようだ。 「貴様、また葉隠を持ってきたのか。」 飯の時も本にかじり付く隣の男に、この頃少々呆れていた。 「目が悪くなるぞ、少しは遠くの景観を眺めろ。」 「む……、おい石川あれは何だ。」 先ほどまでは見かけなかった軍艦が見えた。 隣に並ぶ扶桑とは明らかに見かけも造りも違う、遠くから見ても異種の艦だった。 その艦は何か周りのものと交わる事のできないオーラがあった。 「空気が違う……。」 この世界の如何なる物とも交わらない、其処だけが妙に浮いて見えた。 謎の軍艦に見惚れていると、親友がこっそりと声をかける。 「村瀬、あの男は誰だ。」 向こうの岩の上で海を眺めている男は、この辺りでは見かけない者だった。 こげ茶色の帽子に背広の彼は日本人にしては色白で髪の色が少し薄く、 水晶のように澄んだきれいな瞳をしていた。 「あれは…。」 あの人、あの軍艦の空気がついている。 その言葉が喉本までこみ上げたがゆっくりと飲み込んだ。 何者だろうかと話していると、謎の男はこちらに気がついたようだ。
2006.12.11(Mon)
作詞 丘灯至夫 作曲 古関裕而 一、知恵をめぐらせ頭を使え 悩みぬけぬけ男なら 泣くも笑うも決断一つ 勝って奢るな敗れて泣くな 男涙は見せぬもの 二、辛い時には相手も辛い 攻めか守りか腹一つ 死ぬも生きるも一緒じゃないか 弱気起こすな泣き言言うな 乗るか反るかの時だもの 三、右か左か戻るか行くか 此処が覚悟の決め所 勝つも負けるも決断一つ 一度決めたら二の足踏むな 俺も行くから君も行け [READ MORE...]
2006.12.09(Sat)
作詞作曲 木下忠司 一、瀬戸の小島に荒立つ小高 今宵限りの命を乗せて 波の谷間に横綱漕げば 何を惜しむか時雨雨 二、南十字の輝く所 紅い珊瑚の彩る頃 行って帰らぬ桜の花の 胸の血潮の沸くところ [READ MORE...]
2006.12.09(Sat)
作詞 薮内喜一郎 作曲 古関裕而 一、勝ってくるぞと勇ましく誓って国を出たからは 手柄立てずに死なりょうか 進軍ラッパ聞くたびに瞼に浮かぶ旗の波 ニ、土も草木も火と燃える果て無き荒野踏み分けて 進む日の丸鉄兜 馬の鬣撫でながら明日の命をたれか知る 三、弾丸もタンクも銃剣もしばし露営の草枕 夢に出てきた父上に死んで帰れと励まされ 醒めてにらむは敵の空 四、思えば今日の戦いに明けに染まってにっこりと 笑って死んだ戦友が天皇陛下万歳と残した声が 忘らりょか 五、戦争する身はかねてから捨てる覚悟でいるものを 鳴いてくれるな草の虫 東洋平和のためならば何の命が惜しかろう [READ MORE...]
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